日中ほとんどケージから出てこずベッドで寝ているベリ。

ベッドにフチにあご乗せして周りの様子を眺めてる。

おでこ、特にあご周りは撫でると気持ちようさそうに目を細める。
背中をなでてやると機嫌のいい時は尻尾をたててシャチホコ状態に。


でも抱っこは嫌い。
爪切りとブラッシングの時はどうしてもだっこしないといけないので、
かわいそうだけれどその時だけ抱っこする。
でも最初に比べるとずいぶん我慢（現在の記録1分）できるようになった。

ブラッシングもできれば回数は減らしたいのだけれど、
なにせこの長毛、ほっとくと毛玉ができてしまうのだ。

最初は脇の下。
なんだこの塊は、と思ったら毛玉だった。
一円玉くらいの大きさ。お煎餅みたい。

こうなると櫛でとかすことができないので、
仕方なく安全カミソリで切り離した。

これには相当苦労した。
毛玉があるからといってすぐにどうこうじゃないけど、
ほっとくわけにもいかず、機嫌のいい時寝てる時、
隙を見つけてはチャレンジするのだけれど、
なにせ脇の下だからなかなかうまくいかない。
「ギャ」
と声を立ててたら終了。

そんなことを数回繰り返してなんとか切り離すことができた。



以来、毛玉ができないくらいの感覚でブラッシングをおこなっている。
最近ではアゴに「毛玉なりかけ」があり、
これはなんとかブラシでほぐすことができた。


なにかと手のかかる子だけど、
その分とても愛しい。


猫嫌いなベリは一人でのんびり過ごす環境が最適だと思う。
早く良い里親さんに出会って欲しい。
いなくなっちゃうのはとても寂しいけれど。

年が明けてぐらいからサイが毎晩擦り寄ってくる。
普段あまり鳴かないサイが、
「クークルｳ」（鳥のようなサイ独特の鳴き声）と
一声あげてこちらへのっしのっしやってくる。


そして口を半開きにしておでこを手に押し付けてくる。
（その際「くはぁ」と息を漏らす）
何度か繰り返した後、給水機へ向かって水の匂いを嗅ぐ（飲むわけではない）。
そしてまたのっしのっしやってくる。




この不思議なルーティンを何回か繰り返した後、横に座って全体重を太ももにあずけてくる。
あごや耳の後ろを掻いてやると喜ぶ。

最初から人馴れしていたサイだけど、最近はすっかり甘えん坊になってしまった。

思わぬ場所に出没することが多くなったベリ。
着実に行動範囲を広げている模様。

サイとベリを預かって三ヶ月経った。
あっという間の気もするし、
もっと前から家にいたような気もする。

サイとベリもかなり慣れてくれているのではないかと思う。
最初は抱っこなんて夢のまた夢だったのだが、
最近は抱っこされて首を掻いてやると気持ちよさそうにしている。


もちろんこちらがサイに慣れてきたというところもある。
サイの嫌がるところをまずは知って、
そこを触らないようにする。
最初はぎこちなかったけれど、
最近ようやくどう接すればいいか体が覚えてきた。

サイは、手、足、お腹、寝ている時のお尻、
それと回すような撫で方は嫌い。

普段はおっとりしているサイだけど、
うっかり苦手な部分を触ると予備動作なく瞬時にパンチが飛んでくるので要注意。
爪も大きいのでなかなか抜けずダメージもでかい。

撫でて欲しい時は自分からおでこを擦り付けてくるので（これもかなり強力）、
サイが自分から来る時以外は触らないようにしている。

ベリは大の猫嫌いで、最初ほんとにうまくやっていけるかドキドキしたけど、
最近は、、、ま、相変わらず威嚇している。

変わったのは他の猫たちの方で、以前はベリに対抗したり、追いかけ回したりしていたけど、
最近はベリに威嚇されても全く気にしていない。
すっかり慣れたようだ。
当初ベリを追いかけ回していたサイも、先住オスとの相撲で体力を使っているのか、
追いかけ回すことはなくなった。

ベリの前を他の猫たちが連続で横切る時など、
素通りしていく他の猫たちに一頭ずつ手をあげて威嚇している様子は、
マラソンランナーを沿道から応援しているようにも見える。



ケージにお気に入りのベッドを移してからとても落ち着いた。
ブラシや爪切りのために抱っこすると数分はおとなしくしている。
（決して抱っこが好きなわけではない）


いつまで預かることになるのかわからないけれど、
うちにいる間は穏やかにのんびり過ごしてくれたらうれしい。